資料コーナー

「さとにきたらええやん」映画上映inいしかりを終えて 2017.11.26

                                                                    PAいしかり世話人 遠藤 健治

 

  11月26日(日)10時より、石狩市花川北コミュニティセンターで日雇い労働者の街・大阪釜ヶ崎で38年間続く子どもたちの集いの場「こどもの里」の映画上映がされました。昨夜の雪がやんでいたとはいえ、当日は朝方に小雨の降る道がぬかるむ歩きにくい日になりました。

 映画は、子どもたちのありのままの姿を映し出し、家族、こどもの里の職員、地域の人、ピップホップアーティストのSINNGO★西成との出会いや出来事が映像にされていました。それぞれの悩みや生きづらさを共有し、子どもが選んで進んでいく道や家族のあり方、地域とのふれあい・交流など生き生きと生活している姿が作品になっていました。地域で日々を生きている人たちが、子どもたちはもちろん、家族も職員も生活を切り開き、希望を見出し、歩む姿は勇気を持たせ、それぞれがぬくもりのある里で成長しお互いに支えあい人として育っていく人間ドラマに感動しました。

 映画の中に出演してきたマサキ君とお母さんの話は、母親の子育てを支える内容です。お母さんは、マサキ君にある程度常識をつけさせたいと思うものの思うようにならず、こどもの里に宿泊もさせ、通所などを利用しています。お母さんは、こどもの里で行われた虐待についての講演会を泣きながら聞いています。講演では、「子どもが何を基準にしたいかというとき、子どもが何をしたいと思うんじゃなくて、親や大人が何をしてほしいかというと(子どもは)わからなくなる。」というお話を聞き、お母さん自身も父親から「期待にこえようとして常に怒られていた」ということを振り返ります。トラウマに気づき乗り越えようとマサキ君に向き合っていきます。

 もうひとりは、ジョウ君という中学生が高校生になっていくお話です。ジョウ君は、不登校気味で学校にいくことがしんどいとおもいながら通っています。ジョウ君の不満のはけ口として家庭内暴力を起こしますが、職員も解決のために家族会議に参加し、ルールについて話し合います。職員はジョウ君に「何か違うと思ったら言って。正直にそう思ったら入ってええねん。手ぇ出したらあかんねん。」とふるまい方を求めていきます。ジョウ君は、釜ヶ崎のお祭りや越年闘争に参加し、生き生き活躍していきます。ジョウ君は、中学の友達に馬鹿にされ、自信をなくしていますが、SHINNGO★西成に「やれやれ。好きなことをやれ。思いっきりやったことは仲間が守ってくれるから。」と声をかけられ、素直に聞きいります。卒業の日を迎え、ジョウ君は、学年代表の3人に選ばれ、「自分の思い、将来の夢」と題した作文を発表し、料理人目指してがんばることを表明し、高校生活へ旅立っていきます。

 最後は、こどもの里で里子として育ち高校を卒業し老人ホームに就職していくマユミさんのお話です。お母さんとは、小学校、中学校卒業とかの節目に一緒に暮らそうということになっても、お母さんの事情から実現してきませんでした。就職が決まった後、お母さんがマユミさんの貯金を当てにし、マユミさんの貯金をカードで下ろさせたことがわかります。そして、マユミさんのお別れ会。こどもの里の荘保館長は、マユミさんに「困ったときは、いつでも来て。もういつでも飛んできてね。」と話し、「自分がね、お母さんと一緒に生活できなかったけど、自分の子どもとは一緒に生活してね。・・あんたならできる。できるから。」と続きます。マユミさんは、涙を流しながら、うなずいて聞いています。次の朝、お母さんと一緒に荷物を自転車に載せ子どもの里を離れます。マユミさんは、新たな生活を開始していきます。

 また、映画では、釜ヶ崎の野宿生活者の夜回り活動も映し出されます。釜ヶ崎の野宿している人への視線が温かいです。野宿している人への中学生の襲撃事件があり、こどもの里では、夜回り活動を計画し、野宿している人の現実を知り、何かを感じて帰り、一人でも多くの人とともに考えてということで取り組みます。夜回りの中で、野宿生活の男性は、「楽しかったことは何ですか」と聞かれ、「親父に万博に連れていってもらえたのはうれしかったな。」と思い出を話していました。厳しい現実の中で、真剣に生きようとする姿がしみじみと伝わってまいります。

 こどもの里の荘保館長を中心とする職員たちは、子どもの里は、子どもたちが必要として作ってきたものと思い、そのために誰でも受け入れる場であること、子どもたちの遊び場であり、休息の場をこども達ばかりでなく、親たちの休息の場として考えること、さらに学習の場、生活相談、教育相談を受け付け、宿泊でき、利用料は要らないということを大切に運営しています。こどもの里に出会う子どもたちが親のしんどさを抱えて生きなければならないという状況を受け止め、このような運営の中で、館長たちは、自分たちの生き方を作って、変えられてきたことを誇りに思うと話しています。

 今回の上映に当たっては、映画「さとにきたらええやん」in石狩自主上映を進める会にP&Aいしかり(石狩市手をつなぐ育成会・石狩市障害者支援センター、社会福祉法人はるにれの里)、NPO法人こども・コムステーション・いしかり、有限会社アット、NPO法人ジェルメ・まるしぇ、石狩トーク☆クラブ、子ども居場所づくり レタッタの会が集まり、幅広く市民に呼びかけて取り組んできました。石狩市の共催、石狩市教育委員会、石狩市社会福祉協議会の後援を得て上映を行うことができました。

 上映当日には、会場設営・後片付け、受付などを協力して行うことができました。

 参加者は、69名になりました。上映に当たり、賛助金が寄せられました。法人・団体の賛助金とワンコインの協力金の総額は、96200円になりました。佐々木代表世話人より開会の挨拶の中で、「必要経費を差し引いた金額につきましては、子ども食堂や学習支援を通して子どもの居場所づくりに取り組まれている各分会に分配し役立てていただきたいと考えています。」とお話をされました。

 

 今回、石狩市内各地でそれぞれ人のぬくもりに支えられた子どもたちの育つ場・学習支援の場があることやそれに関わる多くの市民の方が活躍していることを知ることができました。上映に当たり、子育て支援団体との協力を積み重ねてきましたが、これからもつながりを大切にしながら子どもの居場所づくりの活動に参加していきたいと思います。石狩には、福祉や教育支援に取り組まれている方たちが「さとにきたらええんや」という希望に向かい歩み続けていきます。 

P&Aいしかり正式結成当日資料

PAI警察向けサポートファイルの主な内容

配布したPAI警察向けサポートファイルには以下のものが入っています。

1.「知的障がいのある人を理解する為に」

   全日本手をつなぐ育成会作成の警察向けパンフ

2.「あなたも今日からサポーター知ってほしい!知的障がい」

   全日本手をつなぐ育成会作成

3.「たのんます!知的障がいのある人のサポーターのお店」

   P&A大阪作成パンフ

4.「医療関係で働くみなさまへ 知的障がいのある人を理解してください!」   P&A大阪作成パンフ

5.セイフティネットプロジェクト横浜作成各種パンフ

  「わたしたちのこと 知ってください 応援してください

   ・お店で働くみなさんへ

   ・鉄道事業者のみなさんへ

   ・救急隊のみなさんへ

   ・避難所のみなさんへ

6.「警察版コミュニケーション支援ボードマニュアルとボード」

  財団法人 明治安田こころの健康財団

7.P&Aいしかり広報

8.P&Aいしかりについての説明パンフ

 

 

3・29「札幌白石区 姉妹孤立死問題 わが街いしかりで共に考える集い」の資料

医療機関の関係者向けパンフレット

 P&A大阪が作成した医療機関の関係者を対象に、「知的な障がいのある人を理解してください!」パンフレット。

 

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知的な障害がある人のセーフティネットをめざして

プロテクション・アンド・アドボカシー・大阪(P&A-大阪)

〒545-0021 大阪市阿倍野区阪南町1-46-4

昭和土地建物ビル2F 辻川法律事務所内

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コンビニパンフ「たのんます!サポーターのお店」

 P&A大阪が作成したコンビニ・スーパーを対象に、知的障がいなどを抱える人たちの行動の特徴をイラストで分かりやすく紹介し、コミュニケーション方法を伝えるパンフレット「たのんます!サポーターのお店」

 

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知的な障害がある人のセーフティネットをめざして

プロテクション・アンド・アドボカシー・大阪(P&A-大阪)

〒545-0021 大阪市阿倍野区阪南町1-46-4

昭和土地建物ビル2F 辻川法律事務所内

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