資料コーナー

「子どもの居場所づくりを共に考える集い」当日資料

当時配布資料
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「子どもの居場所づくりを共に考える集い」を終えて 2018.3.17

P&Aいしかり世話人 遠藤健治

 3月17日()10時より、りんくる視聴覚室にて、「子ども居場所づくりを共に考える集い」が開催され、19名の方が参加されました。集いには、石狩市(子ども政策課、障がい福祉課)の共催、石狩市教育委員会、石狩社会福祉協議会の後援がありました。

 1部では、「子どもの里」や「山王子どもセンター」の動画を見て、取り組みを学びました。

 動画では、「0歳から18歳までの人が無料で利用できること」や野宿生活者への夜回り、誕生会などの場面がありました。ある母が、子どもを見てもらい「夕日をじっくり見ることができた。」と話しており、母の大変さを支える場面が印象に残りました。「子どもの権利を守るなら親の問題を解決」「子どもの逃げ場であると同時に親の逃げ場になっている。」とメッセージを伝えていました。

子どもの里に通う子どもたちは、「センターに来てから自分を変えることができた。」「ここにいると守られているような気がする。」と新しく自己を発見し、安心できる環境に打ち解けていました。

また、「地域の人が誰でも来れる誰でも支える」と地域の拠り所として取り組んでいることに感銘しました。

さらにSHING★西成の動画に流れる音楽が、胸を打ちます。「心とフトコロ寒いときこそ胸を張れ」と「ここからいまから」が流れていました。

「ここからいまから」(歌詞の最後の部分)では、

『どんなことがあろうといつもそばにいるよ

焦らず腐らず諦めず

ここから今からやればいい

始めればいい

自分たちの町は自分たちで作る

町を綺麗に心を綺麗に』

と人生賛歌が続いていました。

2部では、東京都豊島子どもwakuwakuネットワークの活動紹介から始まりました。この会は2012年に活動を開始しています。この会の代表の栗林さんは、「荘保さん(子どもの里)のようには、なれないけれどその中でも、私たちでも何かできることはあるんじゃないか。できないことを数えるよりも、その中でできることを探して取り組んでいこうよ。」とお話し、自宅で無料塾を開いたり、子ども食堂をスタートしてきたと述べています。9月の社会福祉フォーラムには、シンポジストとして、ご参加される予定のようで、楽しみです。

11月26日の上映会は、P&Aいしかりでは、子どもの居場所づくりレタッタ、石狩トーク☆クラブ、NPO法人まるしぇ、有限会社アット、NPO法人こども・ステーション・いしかりの5団体と協力し取り組みました。3月の「子ども居場所づくりを共に考える集い」では、市内の子ども居場所づくりに取り組まれている各会の紹介や居場所づくり等に関係する情報提供を行いました。

子どもの居場所づくりレタッタ、ちるマルシェからは、活動の紹介が画像を通して行われました。お忙しい中画像を用意され、お礼を申し上げます。画像を通して、身近に活動を感じることができました。

その後グループワークになりました。参加者は、3グループに分かれ、話し合い、交流を深めることができました。

事務局から、①「居場所」と聞いて、どんなことをイメージしますか。②最近いろいろな「居場所」が、なぜ必要になってきていると思いますか。③どんな「居場所」があった

ら良いと思いますか。とテーマが示され、それに沿って進行しました。私のグループでは、5名が参加。

    では、「安心して過ごす場」「気持ちの落ち着く場所」「ホッとするところ、息抜きができる」と心や情緒の面を大切にすることが出されました。「まず、家庭を連想。次に学校や職場」「自分を出せる場所、育ちあいの場」という考えが示されました。また、「居場所は障がいのあるなしに関わらず、落ち着くためにどれも大切。そこに寄り添い、身体の続く限り、育成会・P&Aいしかりの活動を続ける」と現状を変えていく意見が出されていました。

    では、「生きにくさを感じ、助けてほしい、誰かに自分を見てほしいと訴え、安らげる場所を必要としている。」と人間関係の孤立や自己責任を一方的に問われる中で何とかしたいという願いが出されるようになった。「子どもの居場所が共稼ぎなどで家庭になくなった」と家庭の困難な状況が出されました。また、「防犯上の理由から放課後校庭で遊んでいられない」と地域での支えあいが希薄になっているという地域の状況が出されました。こういう中では、「学習支援や人間関係を学びあう場所」が必要と提言がありました。

    では、「自分が必要とされ、いつでも受け入れてくれるところ」の必要性が多く出されました。しかも、24時間対応、緊急時の受け入れ、相談機能などを地域に確立していくことが出されました。また、「いつでも出入りできる家が理想の居場所。空き家対策にもなるので行政は取り組んでほしい。」と要望も出されました。ある人は、個人の夢として読み聞かせをいかし自宅を開放し「絵本図書館的なものをつくり」近所の子どもや大人に来てもらうことを語られていました。

 

 

 今回の集いは、11月に連続する取り組みで、子どもの居場所づくりに取り組んでいる人たちとの連携や協力を深めることができました。それぞれの会の取り組みを大切に、お互いに響きあうような取り組みが地域に必要なことを感じました。また、子どもの里のような取り組みもありますが、その気持ちを大切にしながらできることを取り組んでいこうと地域での取り組みを学び交流することができました。グループワークでは、個人の意見や活動をまじかにうかがうことができ、地域でつながりを求める姿に大いに励まされました。石狩の母たちは、育成会やPAいしかりなどに参加し、わが子を含めた地域の人たちの居場所づくりにまっすぐな道を切り開いてきています。ここから今からを大切に。

「さとにきたらええやん」映画上映inいしかりを終えて 2017.11.26

                                                                    PAいしかり世話人 遠藤 健治

 

  11月26日(日)10時より、石狩市花川北コミュニティセンターで日雇い労働者の街・大阪釜ヶ崎で38年間続く子どもたちの集いの場「こどもの里」の映画上映がされました。昨夜の雪がやんでいたとはいえ、当日は朝方に小雨の降る道がぬかるむ歩きにくい日になりました。

 映画は、子どもたちのありのままの姿を映し出し、家族、こどもの里の職員、地域の人、ピップホップアーティストのSINNGO★西成との出会いや出来事が映像にされていました。それぞれの悩みや生きづらさを共有し、子どもが選んで進んでいく道や家族のあり方、地域とのふれあい・交流など生き生きと生活している姿が作品になっていました。地域で日々を生きている人たちが、子どもたちはもちろん、家族も職員も生活を切り開き、希望を見出し、歩む姿は勇気を持たせ、それぞれがぬくもりのある里で成長しお互いに支えあい人として育っていく人間ドラマに感動しました。

 映画の中に出演してきたマサキ君とお母さんの話は、母親の子育てを支える内容です。お母さんは、マサキ君にある程度常識をつけさせたいと思うものの思うようにならず、こどもの里に宿泊もさせ、通所などを利用しています。お母さんは、こどもの里で行われた虐待についての講演会を泣きながら聞いています。講演では、「子どもが何を基準にしたいかというとき、子どもが何をしたいと思うんじゃなくて、親や大人が何をしてほしいかというと(子どもは)わからなくなる。」というお話を聞き、お母さん自身も父親から「期待にこえようとして常に怒られていた」ということを振り返ります。トラウマに気づき乗り越えようとマサキ君に向き合っていきます。

 もうひとりは、ジョウ君という中学生が高校生になっていくお話です。ジョウ君は、不登校気味で学校にいくことがしんどいとおもいながら通っています。ジョウ君の不満のはけ口として家庭内暴力を起こしますが、職員も解決のために家族会議に参加し、ルールについて話し合います。職員はジョウ君に「何か違うと思ったら言って。正直にそう思ったら入ってええねん。手ぇ出したらあかんねん。」とふるまい方を求めていきます。ジョウ君は、釜ヶ崎のお祭りや越年闘争に参加し、生き生き活躍していきます。ジョウ君は、中学の友達に馬鹿にされ、自信をなくしていますが、SHINNGO★西成に「やれやれ。好きなことをやれ。思いっきりやったことは仲間が守ってくれるから。」と声をかけられ、素直に聞きいります。卒業の日を迎え、ジョウ君は、学年代表の3人に選ばれ、「自分の思い、将来の夢」と題した作文を発表し、料理人目指してがんばることを表明し、高校生活へ旅立っていきます。

 最後は、こどもの里で里子として育ち高校を卒業し老人ホームに就職していくマユミさんのお話です。お母さんとは、小学校、中学校卒業とかの節目に一緒に暮らそうということになっても、お母さんの事情から実現してきませんでした。就職が決まった後、お母さんがマユミさんの貯金を当てにし、マユミさんの貯金をカードで下ろさせたことがわかります。そして、マユミさんのお別れ会。こどもの里の荘保館長は、マユミさんに「困ったときは、いつでも来て。もういつでも飛んできてね。」と話し、「自分がね、お母さんと一緒に生活できなかったけど、自分の子どもとは一緒に生活してね。・・あんたならできる。できるから。」と続きます。マユミさんは、涙を流しながら、うなずいて聞いています。次の朝、お母さんと一緒に荷物を自転車に載せ子どもの里を離れます。マユミさんは、新たな生活を開始していきます。

 また、映画では、釜ヶ崎の野宿生活者の夜回り活動も映し出されます。釜ヶ崎の野宿している人への視線が温かいです。野宿している人への中学生の襲撃事件があり、こどもの里では、夜回り活動を計画し、野宿している人の現実を知り、何かを感じて帰り、一人でも多くの人とともに考えてということで取り組みます。夜回りの中で、野宿生活の男性は、「楽しかったことは何ですか」と聞かれ、「親父に万博に連れていってもらえたのはうれしかったな。」と思い出を話していました。厳しい現実の中で、真剣に生きようとする姿がしみじみと伝わってまいります。

 こどもの里の荘保館長を中心とする職員たちは、子どもの里は、子どもたちが必要として作ってきたものと思い、そのために誰でも受け入れる場であること、子どもたちの遊び場であり、休息の場をこども達ばかりでなく、親たちの休息の場として考えること、さらに学習の場、生活相談、教育相談を受け付け、宿泊でき、利用料は要らないということを大切に運営しています。こどもの里に出会う子どもたちが親のしんどさを抱えて生きなければならないという状況を受け止め、このような運営の中で、館長たちは、自分たちの生き方を作って、変えられてきたことを誇りに思うと話しています。

 今回の上映に当たっては、映画「さとにきたらええやん」in石狩自主上映を進める会にP&Aいしかり(石狩市手をつなぐ育成会・石狩市障害者支援センター、社会福祉法人はるにれの里)、NPO法人こども・コムステーション・いしかり、有限会社アット、NPO法人ジェルメ・まるしぇ、石狩トーク☆クラブ、子ども居場所づくり レタッタの会が集まり、幅広く市民に呼びかけて取り組んできました。石狩市の共催、石狩市教育委員会、石狩市社会福祉協議会の後援を得て上映を行うことができました。

 上映当日には、会場設営・後片付け、受付などを協力して行うことができました。

 参加者は、69名になりました。上映に当たり、賛助金が寄せられました。法人・団体の賛助金とワンコインの協力金の総額は、96200円になりました。佐々木代表世話人より開会の挨拶の中で、「必要経費を差し引いた金額につきましては、子ども食堂や学習支援を通して子どもの居場所づくりに取り組まれている各分会に分配し役立てていただきたいと考えています。」とお話をされました。

 

 今回、石狩市内各地でそれぞれ人のぬくもりに支えられた子どもたちの育つ場・学習支援の場があることやそれに関わる多くの市民の方が活躍していることを知ることができました。上映に当たり、子育て支援団体との協力を積み重ねてきましたが、これからもつながりを大切にしながら子どもの居場所づくりの活動に参加していきたいと思います。石狩には、福祉や教育支援に取り組まれている方たちが「さとにきたらええんや」という希望に向かい歩み続けていきます。 

P&Aいしかり正式結成当日資料

PAI警察向けサポートファイルの主な内容

配布したPAI警察向けサポートファイルには以下のものが入っています。

1.「知的障がいのある人を理解する為に」

   全日本手をつなぐ育成会作成の警察向けパンフ

2.「あなたも今日からサポーター知ってほしい!知的障がい」

   全日本手をつなぐ育成会作成

3.「たのんます!知的障がいのある人のサポーターのお店」

   P&A大阪作成パンフ

4.「医療関係で働くみなさまへ 知的障がいのある人を理解してください!」   P&A大阪作成パンフ

5.セイフティネットプロジェクト横浜作成各種パンフ

  「わたしたちのこと 知ってください 応援してください

   ・お店で働くみなさんへ

   ・鉄道事業者のみなさんへ

   ・救急隊のみなさんへ

   ・避難所のみなさんへ

6.「警察版コミュニケーション支援ボードマニュアルとボード」

  財団法人 明治安田こころの健康財団

7.P&Aいしかり広報

8.P&Aいしかりについての説明パンフ

 

 

3・29「札幌白石区 姉妹孤立死問題 わが街いしかりで共に考える集い」の資料

医療機関の関係者向けパンフレット

 P&A大阪が作成した医療機関の関係者を対象に、「知的な障がいのある人を理解してください!」パンフレット。

 

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知的な障害がある人のセーフティネットをめざして

プロテクション・アンド・アドボカシー・大阪(P&A-大阪)

〒545-0021 大阪市阿倍野区阪南町1-46-4

昭和土地建物ビル2F 辻川法律事務所内

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コンビニパンフ「たのんます!サポーターのお店」

 P&A大阪が作成したコンビニ・スーパーを対象に、知的障がいなどを抱える人たちの行動の特徴をイラストで分かりやすく紹介し、コミュニケーション方法を伝えるパンフレット「たのんます!サポーターのお店」

 

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知的な障害がある人のセーフティネットをめざして

プロテクション・アンド・アドボカシー・大阪(P&A-大阪)

〒545-0021 大阪市阿倍野区阪南町1-46-4

昭和土地建物ビル2F 辻川法律事務所内

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